オランダ校は12校目のUWCとして2009年に設立されました。UWCの中では珍しく2-18歳の生徒への教育も提供されています。各国からの派遣生として寮で生活している生徒はYear12, Year13のみの約200人ですが、全体では900人以上の生徒が通っています。校舎も寮も同じ敷地にあるため、授業の間の空き時間で寮に戻ることも気軽にできます。校舎は町の近くにあり、とても便利ですが、学校の周りには自然が多くのどかな雰囲気となっています。また、公用語はオランダ語ですが、町の人々の英語力は一般的にとても高く、英語のみで十分生活ができます。

アクセス

マーストリヒトはオランダの南部にあるため、ベルギーやドイツなどに近接しています。例えばベルギーは、自転車で約30分の距離にあります。また、市内にマーストリヒト駅や市バス、マーストリヒト空港もあるため、移動には大変便利です。国際空港であるブリュッセル空港には電車で1時間30分、またアムステルダム空港には3時間ほどで到着します。長期休暇には、ヨーロッパを旅行する生徒が多く、比較的安価で飛行機や長距離バスを利用することができます。

オランダでは自転車は一般的な移動手段です

天候

オランダは暑さを感じる時期がなく、夏は涼しく、冬は日本と同じくらい寒いです。オランダの天気は急に変わるため、雨や雪が突然降り出す事も珍しくありません。レインジャケットや暖かいコートが必需品です。

ある冬には多くの雪が降りました

利便性

カレッジは小さな町に位置しているので利便性はとてもよく、一番近いスーパーまで徒歩10~15分、町の中心街まで自転車で10~15分程と比較的施設に恵まれています。スーパーマーケットやレストランなどの様々なお店のほとんどは自転車や徒歩で辿り着けます。徒歩5分程度の所にスポーツジムやスイミングプールがあり、多くの生徒が通っています。冬には街の中心でクリスマスマーケットも行われます。

特徴的な科目選択

オランダ・マーストリヒト校では基本的な科目に加えてDesign Technology, World Arts and Cultures, Film などがあります。音楽室は設備がよく整っており、空いている時間には個室を自由に利用することができます。日本語など授業が開講できない言語の科目はセルフトートとなります。

寮生活

施設

3つのフロア(階)を持った建物が3つあります。寮には4~5人部屋が一つのフロアに6部屋程度あり、各フロアの担当のRM(Residential Mentor)が同じフロアに暮らしています。トイレ・シャワーは隣の部屋と八人で共有することになっていますが、フロア全体のトイレも二つあります。その他にも各フロアにはキッチン、洗濯機、乾燥機が設置されているため、生活面ではとても便利です。また自習できる勉強ルームとコモンルーム(談話室)があります。放課後は校舎は毎晩23:00まで使用可能なので、図書室や廊下にあるテーブルなどで勉強することができます。また、Mensaや各フロアのスタディールーム、自分の部屋、近所のカフェ、町の図書館で勉強する人もいます。

敷地内の湖の前にベンチがあり、一休みするのに絶好の場です

食事

食事は寮生にのみ、平日は一日三回(朝・昼・晩)、休日は一日二回(ブランチ・晩)寮のMensaという食堂で提供されます。食事は、ビーガン、ベジタリアン、ハラールなど、様々なDietを持つ生徒に対応できるようになっています。Mensaのスタッフは親切で、苦手なものを抜いてもらったり、量を減らしてもらったりすることもできます。また、週末には外食したり、フロアのキッチンで友達と自炊をすることもよくあります。また放課後にはカップケーキやヨーグルトなどのスナックが提供され、夕飯までの小腹を満たすことができます。

Creativity(文化的活動)

様々な種類の活動があり、オプションはとても豊富です。自分で新しい活動を立ち上げる人も多いです。

ミュージカルは照明やセットのサブチームもあり本格的です

Physical Activity(運動)

校内で行われる生徒主体の様々な活動のほか、近くのスポーツジムやスイミングプールなどを利用し活動することもできます。

Social Service(社会奉仕活動)

街の中心に近いということもあり、Service活動で外部と関わる事のできることが特徴的です。 例としては、老人ホームで料理を作るボランティアや、町のrefuggee centerのお手伝いなどがあり、こういった機会を通じて学校以外の人と触れ合うことができます。Primary Schoolが同じ敷地にあることもあり、Primary Schoolでボランティアなどすることもできます。

行事

各国の文化を紹介するInternational Fairでは全校生徒が一緒に料理したり、出し物を準備したりします。International Fairは、保護者の方と関わる貴重な機会にもなります。 

オランダ校では毎年 ToK Conference (ToK: Theory of Knowledge = 知識の理論、IBカリキュラムの一環)を始めとする様々なカンファレンスが行われます International Peace Conference, TEDx, Mock Trial… すべて生徒が立ち上げ、毎年運営しているものです。また、Cafe nightと呼ばれるイベントが2か月に1度程度あり、歌や楽器などのパフォーマンスをすることができます。

またSLI(student led initiative)と言う活動もあります。ミュージカルやLet’s Science Talk、Bald 4 a causeなど、様々な活動があり、CASのCreativityやServiceとして取ることもできます。