香港校(Li Po Chun UWC)は1992年に開校し、創立31周年を迎えました。校舎は周りを木々に囲まれながら最寄りの電車駅まで徒歩5分という非常に便利でかつ自然の豊かな場所に位置しています。キャンパスは海と山に面していて、生徒はIBや学校生活からの気分転換にネイチャーアクティビティをしに出掛けることも多いです。

また、香港校は世界中のUWCのなかでも一番都会な場所に位置しているため、週末や放課後にショッピングをしたり、観光をしたりなど校舎外で異文化を楽しめるのも特色の一つです。

香港校は他の現地校との交流をすることも多いです。例えば、シアターの授業では香港中のシアターをとる生徒が集まったり、サッカーやバレーボールの交流戦をしたり、香港大学の学生と話すことができたり、学校内だけでとらわれない多様な体験をすることが可能です。

天候

香港は、夏は暑すぎることもなく冬も暖かいため、年間を通して大変過ごしやすい気候です。雨量は日本と比べて少ないですが、湿度は夏場に高めです。冬は下がっても10℃程度でTシャツとパーカー、それ以外の季節はTシャツ1枚で過ごせるくらいの気温です。4月から11月にかけて海水浴を楽しめる程で、空きコマや放課後に海辺で時間を過ごしている生徒も多くいます。

アクセス

成田空港から直行便で4時間ほど飛行機に乗ると香港国際空港に到着します。そこからバスで1時間半ほどで香港校に到着します。キャンパスから中心部までは1時間弱となっており、移動には香港全体に広がる公共交通機関、MTRを使います。MTRもバスも非常に手ごろな値段となっていて、週末は出かける生徒も多いです。

利便性

香港校の利便性はUWC内でダントツといっても他言ではありません。近くの駅まで徒歩5分で行くことができ、駅直結のショッピングモール内にはセブンイレブンや薬局、スーパーマーケットなど日用品を買うことができる店がたくさんあります。また、近くにパン屋さんや中国料理店、タピオカ屋さんなど香港ならではのグルメを楽しめる場所もたくさんあります。

寮生活

施設

ブロックと呼ばれる寮が4つあり、各ブロックで60人程度が一緒に暮らします。2階が女子、3階が男子用のフロアとなっており、1階と各フロアに先生とその家族が住む部屋も併設しています(各ブロックを1人の先生が寮監督として担当します)。生徒と先生の距離はとても近く、週に一度自分が配置されているグループの先生の家に行き一緒にご飯を食べたり、アクティビティをしたり、時には校外にご飯を一緒に食べに行きます。

1階には”Dayroom”と呼ばれる談話室があり、料理もできます。Dayroomには多くの生徒が集い、各国の料理を作りあったり、様々な会話をしたりして過ごします。また、各ブロックには”Rooftop”と呼ばれる屋上もついていて、綺麗な夜空を一緒に見ながら友達と談話するのも楽しみの1つとなっています。

各ブロックには洗濯機と乾燥機が3つずつあり、自分の好きな時間に洗濯をすることができます。また、トイレとシャワーも4つずつ男女別に各階に設置されています。お湯と冷たい水が出るウォーターディスペンサーも各階に配置されています。

rooftopからの景色

ブロック別にアクティビティをすることも多く、島にレジャーに行ったり、香港の伝統料理である飲茶を食べに行ったりもします。二年間ともに過ごすブロックの仲間とは強い団結力があります。

ルームメイト

寮の部屋にはそれぞれ4人が配置されます。生徒の40%近くが香港出身であることもあり、各部屋には1人か2人の香港人生徒が所属することになります。自分のコーナー(ベッドのある部屋の一角)はカーテンで仕切ることも可能です。コーナーには机、いす、ライト、棚が三つ(鍵付き)、ベッド、ごみ箱、鏡などがおかれていて、壁にポスターや写真を張ったり、床にラグをひいたりと心地よく過ごせるようなコーナーを作ることも可能です。また、1年生1人1人に2年生がつき、気軽に相談をしたり一緒に出かけたり、と近い存在になることができます。

食事

食事は毎日三食、”Canteen”と呼ばれる食堂で提供されます。西洋料理、アジア料理、サンドウィッチ、スープ、サラダと種類は常に豊富で、ベジタリアン料理も毎食用意されます。最近では”Meet Free Monday”(温室効果ガスの排出量削減のため肉の消費量を減らす目的で、週に一度肉を食べない日を設ける取り組み)があり、環境への高い意識も持っています。飲み物は牛乳、豆乳、フレイバーウォーター、コーヒー、紅茶、水が常備されています。また数週間に1回チューターグループで先生のアパートに集まって一緒に話をしながらディナーを食べたり、友達と街のレストランに行って食事をしたりするのも日々の楽しみの一つです。

学校の食堂。3セクションに分かれている。

Service(地域奉仕活動)

Creativity & Action
香港校ではQuan Cai(全才)といって、全部で約90種類の多彩なアクティビティが開設されています。例えば、Dragon DanceやLion Danceというアクティビティでは、週に1、2回トレーニングをします。これは香港校だけにある、中国文化を多いに取り入れたアクティビティとなっています。その他、香港校では世界中の文化を取り入れたアクティビティやクリエイティビティがたくさんあります。

また、スポーツの種類も多く、他の学校との交流戦をおこなったり、学校外のフィールドに行ったり、大きな体育館を借りたりなど本気で様々なアクティビティを体験できるのも一つの特色です。

Service

代表的なServiceの一つに、SJYC(Sino-Japan Youth Conference.日中青年会議。)というものがあります。こちらのServiceでは、毎年8月に開催される「日中青年会議」を企画し、オーガナイザーとして会議の運営をします。日中関係の理解を通じた国際理解を目指す大事なイベントとなっています。


他にある主なServiceとしては、”Coral Monitoring”と”Cage Dwellers”が挙げられます。”Coral Monitoring”ではダイビングを本格的に学んだのち、実際に香港の海にダイビングをしに行きます。サンゴ礁などの生態の観察を通して、キャンペーンや調査を実施する、非常にやりがいのあるServiceです。

”Cage Dwellers”では非常に狭い空間に暮らす香港の貧困層の子ども達を訪れ、彼らの宿題を手助けしたり英語を教えたりします。サービスに関しても、学校の外に行き行うものがほとんどと、社会とつながることができるのも魅力の一つです。

行事

Cultural Evenings

Cultural Eveningは決められた国や地域に所属する人がディナーとショーを企画する行事です。ショーでは、文化や歴史をダンスや劇などで紹介します。日本人はAPEC(Asian Pacific Evening of Culture)に所属し、2年に1度の壮大な機会に向けて、ソーラン節などの準備に励みます。

Hong Kong/China Week

毎年1回のChina Weekという一週間の間、1年生はチームに分かれて中国本土の村を訪れます。チーム毎にプロジェクト形式で基本的にはService活動を行います。例えば、南部に位置するハンセン病患者の村で、手足の指がない多くのお年寄りの方のために大掛かりな水路掘りの作業をしたり、彼らの前でパフォーマンスをしたりします。また、ハイナン島のグループは現地の学校に行き、英語や異文化を教える活動をします。中学生とともに、英語のプレゼンテーションを作ったり、ウォークラリーを行ったりします。どれもが生徒主体の活動です。

Project Week

Project Weekは1年生と2年生の3月に行われます。それぞれのプロジェクト毎にアジアの国に行って、約1週間チームメンバーと生活を共にします。国はマレーシア、タイ、カンボジア、中国本土そして日本など、非常に多彩です。どのプロジェクトも、地域貢献や異文化体験などをテーマに行われています。例えば、タイでは地元の小学生に英語を教える活動、日本では、沖縄でシュノーケリングをしてサンゴを守る活動など地域ごとに生徒が一週間かけて活動をします。